脱炭素ソリューションのトップランナーとして
社会の脱炭素化を推進する
「人とエネルギーの新しい関係を創造し、豊かな未来社会を実現する」ことを企業理念のビジョンとして掲げるエナリスは、2024年、創業20周年を迎えることができました。これまでお力添えいただいた多くの皆さまに心より感謝申し上げます。
この20年間で、エネルギーを取り巻く環境は大きく変化しました。
その変化の大きな起点となったのは、「電力自由化」と「再生可能エネルギー主力電源化へのシフト」です。
電力自由化により、エナリスが創業以来目指してきた「電気を自由に選択できる社会」が実現し、今や消費者は、価格や付帯サービス、付加価値など、自らの価値観に合う電気を選ぶことができるようになりました。さらに、「2050年カーボンニュートラル宣言」を背景に日本は再生可能エネルギー主力電源化に舵を切り、この20年間で「CO2を排出しない電気」「再生可能エネルギー」の存在感が飛躍的に高まりました。
これらの変化を経て、今、エネルギーのサプライチェーンは大きく様変わりしており、再生可能エネルギーの普及拡大と電気の安定供給の両立という新しい課題に直面しています。エナリスは、企業の脱炭素推進支援や分散型電源のアグリゲーションによる調整力の提供などを通じて、社会課題の解決に貢献していきます。また、需給管理代行事業やVPP事業などに挑戦してきたエネルギー業界変革のトップランナーとして、最先端技術や新しいビジネススキームの開発に挑戦し続けます。
また、今後10年、20年、30年と成長し続ける組織であるために、従業員が活き活きと誇りをもって働ける環境づくりにも注力してまいります。一人一人が個性を活かして活躍でき、社会の一員として堂々と胸を張って働ける組織となるよう、従業員をはじめとするステークホルダーの皆さまの声に耳を傾けてまいります。
2026年には二酸化炭素の排出量取引が本格化します。家庭で身近に使われる蓄電池や電気温水器などを調整力として活用する仕組み(需給調整市場)も始まる予定です。エネルギーの再エネ主力電源化と安定供給を社会全体で支える時代がすぐそこまで来ています。
これからも、お客さまや社会、従業員などあらゆるステークホルダーに共感いただけるビジネスを創出しながら、エネルギー分野を超えたパートナーシップによって創意工夫を加え、脱炭素社会の実現に向けて歩んでまいります。
2024年12月
代表取締役社長都築 実宏