MATERIALITY
豊かな未来社会を
実現するイノベーションの推進
再生可能エネルギーの主力電源化を宣言した日本社会には、天候に左右されやすいという再生可能エネルギーの短所を補い、電力の安定供給を維持する新しい電力システムが求められています。私たちは、再生可能エネルギーが生み出す電力価値や環境価値を、無駄なく効率的に安定的に活用できるエネルギーシステムの構築を目指し、技術やビジネスモデルの開発に取り組んでいます。
THEME
取り組むテーマ脱炭素に貢献する
新ビジネスの創出
MILESTONE
2024年度目標再エネや分散電源を
有効に活用するスキームや
技術の開発
電力の付加価値に着目した
新規ビジネスの提供
電力の安定供給と
再エネ主力電源化に
貢献するとは?
2050年カーボンニュートラル達成を宣言している日本は、2030年までに再生可能エネルギー(再エネ)比率を36~38%程度にすることを目指しています。一方、発電量をコントロールしにくい再エネを拡大することによる電力の安定供給面での課題も顕在化しています。
そこで期待されるのが、世の中に分散する家庭用蓄電池や電気自動車(EV)といった分散型電源。これらを体系的に制御してとりまとめることで、大きな電力として活用する。この概念をVPP(バーチャル・パワー・プラント/仮想発電所)といいます。
VPPの良さは、身近な分散型電源を有効活用しながら電力を確保でき、さらに二酸化炭素排出の要因となる大きな発電所の稼働抑制にもつながることです。また、天候の影響で予測していたほど太陽光発電所の出力ができなくなったような場合、VPPの技術を活用して電力の需給バランスを保つことも可能です。
大規模なVPPを実現するためには、蓄電池などの分散型電源をIoT技術を使って制御する必要があります。また、必要な出力を継続的に正確に出すためには通信速度もカギになります。
エナリスは、実証事業等を通じてエネルギー業界の枠を超えたパートナーシップを結び、VPP技術の革新とビジネス化に取り組んでいます。