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電力取引基盤となるエナリスブロックチェーンプラットフォームを開発

2019年11月15日

~ 電気の地産地消や仕送り、資産運用などのサービススキームを検証 ~

株式会社エナリス

株式会社エナリス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小林昌宏、以下、エナリス)は、電気のトラッキングを可能にし、セキュアかつオープンに電力取引を行うプラットフォームとして「エナリスブロックチェーン※1プラットフォーム(以下、本プラットフォーム)」を開発しました。本プラットフォームを基盤に、福島県が実施する「2019年度 再生可能エネルギー関連技術実証研究支援事業(以下、福島県実証)」などの検証を行います。

エナリスでは、今年度の福島県実証事業に本プラットフォームを活用し、福島県内における電気の地産地消や、福島県で生まれた電気を福島県外の電力ユーザーに直接届ける「電気の仕送り」などのサービススキームについて検証を行います。今年度も、昨年度に引き続き株式会社会津ラボと共同で実証を行う他、地元企業の会津電力株式会社や株式会社アポロガス、合資会社大和川酒造店、宮城県の株式会社東松島ファームなどにもご協力いただきます。
また別途、プラットフォーム上に預けられた電力を市場で運用して利益を還元する「電気の資産運用」についてもエナリス独自で検証を行います。

本プラットフォームは、ブロックチェーンの特性を活かし、法人・個人を問わず発電側と需要側をつないで電気の動きをトラッキングし、電力流通の証跡を管理することを可能にするオープンプラットフォームです。電力取引の契約や価値交換、決済、記録などを本プラットフォーム上で行うことが可能です。
エナリスでは、本プラットフォームを、現在エナリスが構築している分散電源(DER)※2マネジメントシステムを核とするオープン制御プラットフォーム(2019年6月17日リリース)と統合していく計画です。これにより、分散電源を最適制御するだけでなく、余剰電力などを安全に自由に取引することが可能となります。

エナリスは、電力取引の新しい仕組みやサービス提供を通し、分散型エネルギー社会の実現に貢献してまいります。

  • ※1:分散型台帳技術。データの改ざんや消失のリスクが低い、中立性が高い、トレーサビリティが可能などの特長をもつ
  • ※2:太陽光発電や蓄電池、自家発電機など、消費地の近くに設置された比較的小規模な発電(蓄電)設備のこと

【エナリス ブロックチェーンプラットフォーム サービススキーム実証概要】

■実施期間:2019年12月 ~ 2020年1月(予定)

■実施対象:福島県内及び東京都内の事業者・需要家

■検証サービスモデル:

  • 電気の地産地消 / 福島県実証
  • 電気の仕送り / 福島県実証
  • 電気の資産運用 / 独自実証

ブロックチェーンプラットフォームイメージ

■検証のポイント

  • 発電した電気の動きをトラッキングし、電力流通の証跡を管理する機能
  • AI活用による太陽光発電や電力需要等の予測技術
  • お預かりした電気の市場運用を想定したシミュレーション(エナリス独自実証のみ)

参考(関連リリース)