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ニュースリリース

佐伯市との再生可能エネルギー事業の基本方針決定に関するお知らせ

2014年07月24日

~ 地域で実現する農山漁村再生可能エネルギープロジェクト ~

株式会社エナリス(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:池田元英 以下「当社」)は、大分県佐伯市において、森林未利用材バイオマス発電事業を行うほか、発電以外の派生事業も手掛ける新たな再生可能エネルギー事業の基本方針を決定いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。

本事業は「地域の一次産業と再生可能エネルギー事業のバリューチェーン」をコンセプトに、森林組合(林業)のほか、漁業や農業従事者とも協力して発電以外の派生事業も手掛けることで、新しい形の再生可能エネルギー事業を展開いたします。

当社がこれまでに培ってきた再生可能エネルギーの電源開発ノウハウと電力マネージメントノウハウを最大限に活かし、当社にしかできない「農山漁村再生可能エネルギープロジェクト“佐伯モデル”」を全国的な普及に先鞭をつけるプロジェクトにしていきたいと考えております。

(1)事業スキーム

本事業は次に挙げる3つの事業とそれから派生する事業によって構築されます。

①チップ製造事業

佐伯市内の森林から間伐材、林地残材等の森林未利用材と市内の製材工場から排出される製材端材をチップ化し、発電用の燃料とする事業です。この事業は、佐伯広域森林組合との提携のもと、佐伯市の関連企業が主体となって行う計画です。

②バイオマス発電・売電事業

燃料チップをボイラーで燃焼し蒸気を発生させ、蒸気タービン及び発電機を起動させ発電します。当該発電所がFIT(※1)の設備認定を受けることで、比較的高い価格による売電が可能になります。発電した電気は特定規模電気事業者「新電力(PPS)」(※2)を通じて、佐伯市の公共施設にも供給することも検討いたします(以下、「地産地消PPS」)。

③ウナギ養殖事業

ボイラーで発生する蒸気は冷却することで気体から液体に変換させ、再びボイラー水として利用します。冷却には水を用いますが、高温の蒸気を冷却した後の水は温度が高いため、余熱を有効利用して発電所立地の隣を流れる清流番匠川の水を加温し、ウナギの養殖事業を行います。近年ニホンウナギの漁獲量は激減しておりますので、ここには大きな事業機会があると考えています。

(※1)FIT(Feed-in Tariff の略、再生可能エネルギー特別措置法[固定価格買取制度]):再生可能エネルギー(太陽光、風力、水力、地熱、バイオマス)を用いて発電された電気を一定価格で電気事業者が買い取ることを義務付けた制度。平成 24 年7月1日より開始されている。

(※2)新電力「PPS(Power Producer & Supplier の略):一般電気事業者(電力会社)以外で、50kW以上の高圧電力を必要とする大口需要家に対し電気の小売り供給を行う事業者。

【地域の一次産業と再生可能エネルギー事業のバリューチェーン“佐伯モデル”】

20140724

(2)バイオマス発電事業について

本事業は森林未利用材を燃料としたバイオマス発電ですが、特徴的なものとして、自らが電力小売を行う新電力として電力の買い手となり、その電力を地元の公共施設等に売電(「地産地消PPS」)いたします。当社では、これまでに数か所の既設バイオマス発電所において地産地消PPSモデルを実現し、地域社会へ貢献してまいりました。また、今回の計画では地産電気を学校に供給することで、子供たちの環境教育にも役立てる方針です。

【発電所概要】

設置場所:大分県佐伯市

発電規模:2,500kW

発電方式:ボイラータービン方式

使用燃料:森林未利用材及び一般木材(建設廃材は使用せず)

事業提携:佐伯広域森林組合、番匠川漁業協同組合

事業開始予定:平成28年4月

《リリースに関するお問い合わせ先》

株式会社エナリス [経営管理本部:広報担当]

電話:03-5284-8326

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