サーラエナジー株式会社との協業合意~再エネ併設型蓄電所の運用における各電力市場取引~
2024年10月04日株式会社エナリス
株式会社エナリス(東京都千代田区、代表取締役社長 都築実宏、以下「エナリス」)は、サーラエナジー株式会社(愛知県豊橋市、代表取締役社長 鈴木敬太郎、以下「サーラエナジー」)が建設する再生可能エネルギー併設型蓄電所「サーラ東三河蓄電所」の運用における需給調整市場※1や容量市場※2での取引の実施について、このたび合意しました。同蓄電所の運用開始は2025年度夏頃を予定しています。
再生可能エネルギー併設型蓄電池は、発電量の不安定性や出力制御による機会損失など、再生可能エネルギーが持つ課題を解消する手段として注目されています。 本取り組みは、蓄電所を有効活用することで電力の安定供給に貢献し、新しい収益機会を創出することを目的としています。エナリスはアグリゲーターとして、需給調整市場や容量市場に電力を供出する予定です。
エナリスは、2016年より経産省のVPP実証事業に参画し、2018年には独自の分散型電源制御システム(DERMS※3)を開発。需給調整市場の前身とされる調整力公募からアグリゲーションによる電力供出実績を積んでおり、今年度より需給調整市場で取引が開始された一次調整力※4にも応札しています。
サーラエナジーの瀧本氏(カーボンニュートラル推進部部長)は「エナリスは需給調整市場取引の各市場に対応できること、とりわけ高度な制御技術が必要な一次調整力(オフライン枠)での豊富な取引実績があることから、当社が本蓄電所で目指す電力の安定供給と収益機会の創出に期待しています。」と語ります。
エナリスはこれまでにアグリゲーターとして、企業や自治体などが所有する分散型電源を制御して市場への供出を支援してきました。現在は、アグリゲーターとなる事業者向けにDERMSのSaaS提供や運用業務代行を提供し、アグリゲーションビジネス全体の活性化に寄与しています。
※1 一次調整力(オフライン枠)、二次調整力②、三次調整力①、三次調整力②、および複合商品として供出
※2 発動指令電源として供出
※3 Distributed Energy Resource Management System の略称
※4 オフライン枠として供出
【サーラ東三河蓄電所(再生可能エネルギー併設型蓄電所)の概要と当社の役割】
名称 | サーラ東三河蓄電所(SALA Higashimikawa Storage Station) |
設置場所 | 愛知県豊橋市新西浜町2-10 サーラeパワー株式会社 東三河バイオマス発電所敷地内 |
蓄電池種別 | リチウムイオン電池(ジンコソーラー) |
出力 | 1,999kW(高圧) |
太陽光パネル容量 | 700kW程度(PCS出力650kW程度) |
蓄電池容量 | 7,520kWh(直流換算) |
運用開始 | 2025年夏頃本格稼働開始予定 |
特定卸供給事業者 (アグリケーター) | 株式会社エナリス |
小売電気事業者 | 株式会社エナリス・パワー・マーケティング |
エナリスの役割 | ・分散型電源制御システム(DERMS)のSaaS提供 ・運用業務、電力販売代行 ・運用コンサル ・蓄電池の充電を目的とした電力供給 |
【サーラエナジー概要】
会社名:サーラエナジー株式会社
本社所在地:愛知県豊橋市駅前大通一丁目55番地 サーラタワー
代表者:代表取締役社長 鈴木 敬太郎
資本金:31億6,278万9千円
設立:1943年9月1日
株主:株式会社サーラコーポレーション100%
事業内容:都市ガス事業、LPガス事業、高圧ガス事業、電気供給事業、ガスに関連する機械器具の販売、ガスに関する工事の請負、リフォーム工事の請負 ほか