特定卸供給事業制度に沿ったアグリゲーションビジネスを開始
2022年04月01日株式会社エナリス
株式会社エナリス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:都築実宏、以下、エナリス)は、本日、経済産業大臣に特定卸供給事業者(アグリゲーター)の届け出(※1)を行い、受理されました。アグリゲーターとして、規模も種類もさまざまな分散電源を有効にエネルギーサプライチェーンに取り込むハブの役割を担い、供給力・調整力の供出に貢献します。
東日本大震災以降、電力ユーザーが保有する分散型電源(太陽光発電、家庭用蓄電池など)の導入が拡大しており、これらを供給力・調整力に有効活用するために体系的に束ねて制御することを「アグリゲーション」、分散型電源を束ねる役割を担う事業者を「アグリゲーター」と言います。再生可能エネルギー主力電源化への移行に伴い供給力・調整力の必要性が増す中でアグリゲーションの重要度は高まっており、このビジネス環境を整える観点から、2022年4月1日より特定卸供給事業(アグリゲーター)制度が開始されました。
エナリスは、2016年から2020年までの5年間、経済産業省のVPP実証に参画し、分散型電源をIoTで一斉制御する技術や仕組みの開発を行ってきました。2021年4月には、「VPPプラットフォームサービス」を商用化し、分散型電源制御システムのSaaS提供や業務支援によって、企業のアグリゲーションビジネスへの参入を後押ししています。
さらに、2021年度には分散型電源アグリゲーション実証と再生可能エネルギーアグリゲーション実証にも参画。アグリゲーションが難しいと言われる家庭用蓄電池などの分散型電源や再生可能エネルギーのアグリゲーションにも挑戦しています。
エナリスは、電力の安定供給にアグリゲーターとして協力し、災害時・緊急時のレジリエンス向上、再生可能エネルギー主力電源化に貢献します。
(※1)経済産業省 「特定卸供給事業の届出に係る事業者説明会」資料