盲導犬も暑さ対策をしながら出勤 エナリスの仲間、タッチ
2022年08月31日エナリスの人気者、タッチをご紹介
「チリン、チリ~ン」
タッチの首につけられた鈴の音が響くと、仕事の手を止め、席を立ち、一方向に駆け寄っていく! そこには従業員に囲まれ、うれしそうにしっぽを振り振りする盲導犬のタッチの姿が。そんな光景がエナリス東京本社14階では見られます。
タッチは、エナリスの従業員、早川美奈子(人事部)をサポートする盲導犬。
おっとりした見かけなのに、仕事中はキリッとミッションを果たす頼もしい存在で、エナリスの人気者です。
今回は、暑い夏は熱中症対策をしながら頑張るタッチをご紹介します!
行きたい場所に安全に連れていくことがタッチのミッション
盲導犬であるタッチの役割は、盲導犬ユーザー(早川)が行きたい場所に安全に歩いてたどりつけるよう、段差や曲がり角や危険な場所を教えながらガイドすること。
生後3カ月頃からパピーウォーカーに預けられたタッチは、2歳くらいまで盲導犬の訓練を受けて、3年前に早川のもとへやってきました。
タッチがガイドする早川は、エナリス従業員用のマッサージルームで働くマッサージ師。早川が元気に出社し、マッサージを提供したり同僚たちと楽しく交流したりできるのも、タッチのおかげ。早川にとって欠かせない相棒です。
タッチは早川と出社する際、常に体にハーネス(胴輪)を装着しています。
このハーネスを通じて早川に自分の動きを伝えるのです。例えば上り階段を前にした時。
タッチは1段目に両前足を着いて立ち止まります。この動作がハーネスを通じて早川に伝わり、早川は「上り階段がはじまるな」と察知します。そのあと早川が「ゴー(go)」と指示すると、たっちは階段を歩き出します。こんな風に早川とたっちは連携を取りながら電車に乗って安全に通勤しています。
タッチの一日
起床:タッチは6時起床。早川がランチのお弁当を作った後にタッチにご飯をあげることをわかっているタッチは、寝転がったりきょろきょろしたりしながらご飯タイムを待っているそうです。
出社: 早川とタッチの通勤手段は電車。電車の中が混んでないときは、早川がタッチに「チェア」と声かけると、空いている椅子の座面に鼻先をちょこんと置いて教えてくれるそう。早川が座っている間は、足の下にタッチを入れ、早川がしっかりとタッチを守ります。
仕事中: 早川は現在、週に数日、午前と午後にマッサージ室をオープン。少しでも多くの従業員がタッチに会えるよう、午前と午後でタッチの待機場所を分けています。午前中は、従業員と同じ業務スペースの一角で待機。通りがかる社員に声をかけられると、しっぽをふりながらうれしそう。午後はマッサージルーム内で待ちます。施術を受けに来た社員と早川が楽しそうに会話する様子を、リラックスしながら聞いているタッチです。
ランチ: 早川が同僚とおしゃべりしながらお弁当を食べる間、タッチも休憩。従業員と遊ぶこともあり、従業員にもタッチにもリフレッシュタイムになっています。
トイレ: 退勤直前、タッチは必ずオフィスの多目的トイレを活用し排泄を済ませます。街中でのマナーもしっかり守ります。
退社: タッチと早川は夕方のラッシュ前に退勤。「駅のホームは欄干のない橋を歩く気持ち」という早川にとって、「たっちゃん(タッチ)は本当にたくましい存在。たっちゃんさえいえれば、絶対にホームから落ちない!」と話すほど心強い存在だそうです。
帰宅: 帰宅すると、玄関で足をきれいに拭いてお仕事完了。家の中ではタッチの自由時間です。夕飯を食べたあとにおもちゃをかじって遊ぶのが好きとか。
盲導犬も熱中症対策
タッチも当然ながら真夏の外出時は暑さを感じます。だから、早川も当社も、タッチの熱中症対策に最善を尽くしています。
まずは肉球。真夏で地面が熱くなるときはタクシーを使うこともありますが、どうしても歩く必要があるときには、やけどを防ぐために犬用の靴を履いて出勤しています。犬用の靴は足底にゴム製の素材が貼られていて厚みがあり、熱を通さないつくりになっています。
首回りには保冷剤を入れたスヌードを装着。保冷剤は出社直後に会社の冷凍庫に入れて凍らせておくことで、退社時もひんやり気持ちよさをキープ。
服は白い遮熱加工されたひんやり素材のものを着用します。もちろん水分補給も忘れずに。
周りの従業員たちもタッチの表情や様子を観察して、健康状態を確認しています。
タッチが元気に通勤してくれるおかげで、従業員たちは早川のマッサージを受けることができます。タッチもエナリスの大切な仲間。これからもよろしくお願いします🐶
写真はすべて©ENERES
取材・文責 エナリス広報部