電気の取引はバーチャル?
2023年08月01日電気は目に見えませんが、確実に存在するフィジカルなものです。 一方、エナリスが展開しているビジネスは、圧倒的に電気のバーチャルな側面にフォーカスしています。
電気のバーチャルな側面って何だろう。
例えば、電気の購入先を東京電力からエナリスに切り替えたとして、電気のフィジカルな流れは切替前後で何も変わらない。
電気が送られてくる電線ルートも変わらない、送られてくる電気そのものも変わらない・・・。
変わるのは、「どこから電気を買ったことにしようか」ということ。
このお客さまは、昨日までは東京電力から電気を買っていたけど、今日からはエナリスから電気を買っていることにしようよ、ということ。
いわゆる「みなし」の世界ですね。
電力小売自由化はこのような電気のバーチャルな側面の上に成り立っています。
いま話題のオフサイトPPAもバーチャルな「みなし」の世界で成り立つものです。
電力ネットワークは巨大なプールのようなもので、いろいろな発電所でつくられた電気が混ざっています。
なので、いまこの瞬間に自分が使っている電気がどこで発電された電気かはフィジカルにはわからない。
それをバーチャルな「みなし」の世界で、どこそこの太陽光発電所で作られた電気とみなそうよ、というのがオフサイトPPAです。
さて・・・・
バーチャルな「みなし」の世界ですから、「何を仮想化したら面白いか」「それはどういうテクノロジーで実現できるか」という、従来の電気事業では全く考えられなかったビジネスが成立する可能性があります。
フィジカルな再生可能エネルギー発電や電気自動車(EV)を、電力取引においてどのように仮想化できるかが、カーボンニュートラル(CN)推進のインセンティブになるんじゃないかと思っています。
電力取引を仮想化技術とアイデアで次のステージへ!