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活動報告

出前授業に行ってきた~小学校から大学まで4校を一挙紹介

2023年07月10日

2023年度も始まったエナリスの出前授業。今年度もたくさんのオファーをいただいています。

今回は、5月~6月にかけて4校でおこなった「盲導犬と出前授業!~視覚障がい者と働ける社会のために自分にできることを考えよう!」編のようすを一挙にお届けします。今回も講師を務めたのは早川美奈子(人事部)と盲導犬のタッチです。

目次

5月29日 藤崎小学校わくわくプラザ/藤崎こども文化センターにて、約70名以上の児童生徒に

「わくわくプラザ」「こども文化センター」はそれぞれこどもたちの健全な育成や居場所づくりの一環として、神奈川県川崎市が各地域に設置している施設です。今回、川崎市藤崎地区にある両施設に、午前と午後の2回、出前授業をお届けしてきました。

午前中開催の「藤崎小学校わくわくプラザ」では、出前授業前日が運動会とハードスケジュールだったのにも関わらず、多くのこどもたちが参加してくれました。(みなさん本当に元気ですね!)

午後からは「藤崎こども文化センター」で、近隣の小中学校の児童生徒や保護者の方に参加いただきました。どちらの施設も、質問時間に手を挙げるこどもたちが多くてびっくり!時間を延長しても全ての質問に答えることができず本当に残念でしたが、児童生徒のみなさんの関心・好奇心に圧倒された授業でした!

▲藤崎小学校わくわくプラザでのミニゲーム風景。目をつむった状態で、先生の声を頼りに先生がどこにいるかを当てられるかな?
▲藤崎こども文化センターでの盲導犬デモンストレーション。すぐ隣に盲導犬がいてちょっと緊張気味?

5月31日 丘のうえフリースクールで小中学生や保護者に

埼玉県さいたま市見沼区にある、丘のうえフリースクール。登校に不安を感じる中学生たちの学習をサポートする学び舎で、ときには工場見学などの学外授業も行うのだそうです。今回、丘のうえフリースクールの丹愛子先生より、生徒たちへの気づきの場を作りたいという強い思いを受け、出前授業をお届けしました。

会場の「公文式 春里自然の森教室」は大変風情のある立派な古民家。落ち着いた雰囲気の中、みんなでお座敷で座卓を囲んでの授業となりました。
今回の出前授業には、VPP(バーチャルパワープラント)やデマンドレスポンスに関する事業に携わるソリューションSE部で働く平井健一が参加。寸劇などのお手伝いをしてくれました。「授業では、緊張のせいか、早川さんの質問にうまく答えられない生徒さんもいて、当初はどう接すればいいだろうと心配しながら様子を見ていました。しかし、講師の早川さんの話や寸劇、タッチのデモンストレーションを見るうちに気持ちがほぐれてきたのか、自ら質問する生徒さんも出てきて嬉しくなりました。」と振り返ります。「私が参加した寸劇の中に、“視覚障がい者に道案内をする際は、距離や方向を具体的に伝える必要があることを学ぶシーン”があって、授業の帰り道に早川さんを駅のエスカレーターへ誘導しようと挑戦しましたが、うまくエスコートできず…。まだまだですね。立場の違う相手に対し状況や心情を汲み取ることの大切さを、話を聞くだけでなく、自分でやってみて改めて学んだ気がします。この視点は日常業務の中でも活かしていきたいです」と実際にオフィスや社会で役立つ気付きも得られたと話してくれました。

▲「生徒さんとこんなに間近で授業をするのは初めて」と講師の早川    
▲授業後、淹れていただいたコーヒーを片手に土間でくつろぐ早川と盲導犬タッチ

6月9日 明治学院大学で未来のソーシャルワーカーたち約30人に

エナリスにとって初めてとなる大学からオファーをくださったのは、明治学院大学社会学部 社会福祉学科の宮﨑理准教授。

ゼミの学生さん(2年生)の多くは、ソーシャルワーカーなどの専門職に就くことを目指しているそうです。宮﨑准教授と初めてお会いした時、「社会福祉を学んでいると、どうしても“人に何かしてあげなきゃ”とか“助けてあげる”という気持ちが優先します。悪いことではないけれど、同じ目線で社会の中で共存するとはどういうことか、視覚障がいを持つ方から直接話を聞くことで何かを感じ取りながら学んでもらいたいと思っています」とお話くださったことが印象的でした。

さて、実際の出前授業を通して、学生のみなさんはどんなことを感じとってくれたのでしょうか?

▲2つのゼミから30名以上の学生さんに参加いただきました!
▲階段の昇り降りをガイドするタッチ。通常の階段と違って奥行があるけど大丈夫かな?

後日、出席したすべての学生さんたちから感想をいただきました。「飲食店でアルバイトをしているので身体障害者補助犬法を身近に感じた」「何かをしてあげるという考えではなく、一緒にやる・考えるといった同じ目線で向き合える関係を築くことが大事」「視覚障害のある方はどのように生活しているのか長い間疑問に感じていた。iPhoneの音声機能など様々な方法があることを知ることができた」「盲導犬についても私自身地元の駅でよく見かけるけれど、どういう存在か知りませんでした。お仕事中は、声をかけない、食べ物を与えない、触らない。これは自分の周りの人にも伝えようと思います」などたくさんの気付きを共有いただきました。

次はどこに出前~?

昨年度秋から募集開始した「多様性編(視覚障がいと盲導犬)」の出前授業ですが、本当にたくさんお声がけを頂いております。(日程や開催エリアの都合が合わず、お断りをさせていただくこともあり、大変心苦しく思っております。) 今後とも、学校や社会のお役に立てるよう、引き続き頑張ってまいります。さて、次はどこに出前するかな~

写真はすべて©ENERES

文責 エナリス広報部

エナリスジャーナル