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P2P電力取引プラットフォームを活用した新しいユースケースに挑戦、P2P電力取引×グリーンファイナンス実証

2021年11月24日

株式会社エナリス

株式会社エナリス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:都築実宏、以下、エナリス)は、株式会社ディーカレットが事務局を務める「デジタル通貨フォーラム」の電力取引分科会において、電力取引実績をグリーンファイナンスへ活用する実証事業を実施します。再生可能エネルギーをはじめとする電力の取引情報を企業評価等に活用して金融取引と連携することにより、企業の脱炭素化への取り組みを後押しします。


デジタル通貨フォーラムは、デジタル化された社会に対応する新たな決済インフラの確立を目指し、デジタル通貨の様々なユースケースを検討する場として、2020年12月に設立されました。日本を代表する銀行や、小売、運輸、情報通信など広範な分野にわたる70社以上の企業、有識者、関係省庁が参加しています。


電力取引分科会では、電力と関りの深い“脱炭素・カーボンフリー”につながる新たな仕組みをつくりだすことを目指し、P2P電力取引プラットフォームやデジタル通貨プラットフォームに記録された電力取引情報を活用する2つのユースケースについて実証を行います。エナリスでは、その一つである「取引した電力情報をグリーンファイナンスに活用するケース」について、自社で開発したP2P電力取引プラットフォームを基盤にして検証を行います。


具体的には、再生可能エネルギーの使用率や使用電力自体の評価を電力取引情報に付加することにより、企業の環境への取り組みを自動的に証明・評価する仕組みの有効性を検証します。企業の気候変動対策報告等に活用できるか、その際に通常発生する費用面・工数面の負荷軽減につながるかも検証のポイントです。また、企業の与信情報としての活用の有効性についても検証を行います。さらに、サプライチェーンまで情報網を広げることにより、サプライチェーン全体のCO2排出量の把握や、製造された製品の環境貢献度の見える化も期待できます。今後需要が高まると予想されるサプライチェーン全体の環境評価への活用の有効性についても検証を行う予定です。

本実証の実施にあたっては、デジタル通貨フォーラムに参加する発電事業者や金融事業者と協働で進める予定です。


エナリスでは、電力取引情報がグリーンファイナンスと連動する仕組みは、特に、自社で環境推進のリソースを確保することが困難な中小企業の環境活動推進を支えると考えています。今後も、P2P電力取引プラットフォームを活用した新しい仕組みやサービスを創出し、脱炭素社会の実現に貢献します。

■電力・環境価値取引の企業の活用イメージ

■電力・環境価値取引の金融事業者の活用イメージ

■その他参考資料


 ▶ デジタル通貨フォーラム ホームページ
  https://about.decurret.com/dc-forum/
 ▶ デジタル通貨フォーラム 11/24 発表リリース
  https://about.decurret.com/pressrelease/pr-20211124-forum-report3.html
 ▶ エナリス 2020年度実施 P2P 電力取引プラットフォーム活用実証
  実証告知:https://www.eneres.co.jp/news/release/20201204.html
  実施報告:https://www.eneres.co.jp/news/release/20210426.html