小売電気事業者やリソースアグリゲータを支援する「VPPプラットフォームサービス」を来春提供開始
2020年08月06日~ VPPは実証から実装のステージへ ~
株式会社エナリス
株式会社エナリス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:都築実宏、以下、エナリス)は、小売電気事業者やリソースアグリゲータ※1向けに、バーチャルパワープラント(VPP)ビジネスを支援する「VPPプラットフォームサービス(以下、本サービス)」の提供を、2021年4月1日より開始します。これに先立ち、2020年8月1日より販売を開始します。本サービスにより、小売電気事業者やリソースアグリゲータは、大規模な投資をすることなく、VPPを自社のビジネスに組み込むことが可能になります。
VPPは、電力消費者の敷地内にある蓄電池やコジェネレーションシステムなどの分散電源をまとめて制御し、そこで生まれた電力を束ねてあたかも一つの発電所のように活用するものです。
エナリスでは、2016年から経済産業省「VPP構築実証事業」へ参画し、ノウハウと技術を蓄積してきました。2019年にはVPPの基盤となる分散電源制御システム(DERMS)を開発し、新電力としては最大のVPPコンソーシアムを組成しています。
本サービスは、小売電気事業者やリソースアグリゲータがVPPビジネスを開始する際にハードルとなっている分散電源制御システムを、SaaS※2提供することにより解決します。
特に小売電気事業者向けには、需給調整市場や容量市場での取引代行はもとより、JEPX市場価格に合わせて蓄電池を充放電するアービトラージ機能や、JEPX市場価格高騰時にコジェネレーションシステムの稼働に切り替える経済DR※3機能を提供します。
エナリスは今後、従来の需給管理代行サービスや電源卸サービスに加え、分散電源の制御および取引サービスを充実させ、分散型エネルギー社会を実現するプラットフォームの構築を目指します。
- ※1:電気ユーザーと直接VPPの契約を締結し、蓄電池などの電力リソースを制御する事業者
- ※2:「Software as a Service」の略。クラウド上のソフトウェアを、インターネット経由でユーザーに提供するサービス
- ※3:電気の供給状況に応じて電力ユーザーが電気の消費パターンを変化させ、需給バランスを保つこと
サービス概要
サービス名称 | VPPプラットフォームサービス |
販売開始日 | 2020年8月1日 |
提供開始日 | 2021年4月1日 |
提供エリア | 全国(沖縄を除く) |
提供価格 | システム利用料(※1)+市場取引手数料(※2) ※1 システム利用料は、接続するDER容量に応じて算定します。 ※2 市場取引手数料は、市場売却額に対する料率で算定します。 |
提供機能 |
DERMSのSaaS提供によって、以下の3つの機能を提供
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