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ニュースリリース

「小田原市エネルギーの地域自給の促進に係るモデル事業に関する協定」を締結

2017年07月06日

湘南電力株式会社
株式会社エナリス
ほうとくエネルギー株式会社

湘南電力株式会社(本社:平塚市、代表取締役:原正樹、以下、湘南電力)と株式会社エナリス(本社:東京都千代田区、代表取締役:小林昌宏、以下、エナリス)、ほうとくエネルギー株式会社(本社:小田原市、代表取締役:蓑宮武夫、以下、ほうとくエネルギー)の3社は、神奈川県小田原市(市長:加藤憲一)の「小田原市エネルギーの地域自給の促進に係るモデル事業(以下、本事業)」に採択されたことを受け、本日、小田原市と協定を締結しました。
3社は、小田原市と協力して本事業を実施し、再生可能エネルギーを効果的・効率的に活用する地産地消エネルギーマネジメントシステムの構築を目指します。

小田原市は、平成26年4月に施行された「小田原市再生可能エネルギーの利用等の促進に関する条例」に基づき、エネルギーの地域自給に向けた取組みを進めています。その一環として、本年4月に「小田原市エネルギーの地域自給の促進に係るモデル事業公募型プロポーザル」を実施し、公共施設への電力供給と蓄電池および太陽光発電設備の設置、それらの一体的な制御を請け負う事業者を募集しました。これを受けて、神奈川県内における電力の地産地消を目指す小売電気事業者の湘南電力と、蓄電池制御によるエネルギーマネジメントおよび電力の需給管理を得意とするエナリス、地域に密着した発電事業を展開するほうとくエネルギーの3社は、エネルギーの地域自給を促進し、さらに地域の防災対策の推進にもつながる、蓄電池を活用した事業スキームを小田原市へ提案し、採択されました。

具体的には、小田原市立の小学校7施設に太陽光発電設備と蓄電地を設置し、蓄電池の遠隔制御によるインバランス※1抑制やピークシフト※2、ピークカット※3などのエネルギーマネジメントを行います。また、小田原市立の幼稚園、小学校および中学校42施設について、小田原市内・神奈川県内で発電した再生可能エネルギー(FIT電気含む)を優先的に供給する湘南電力に切り替え、エネルギーの地産地消を促進します。
さらに、本事業を通じて得た発電量やエネルギーマネジメント効果などのデータは、蓄積して効果検証等に活用するとともに、本事業モデルの市内への波及を目指し、市と協力して積極的に発信します。

湘南電力、エナリス、ほうとくエネルギーの3社は、本事業を通して、小田原市の掲げる「エネルギーを地域で自給する持続可能なまちの実現」に貢献します。

  • ※1 インバランス:電力の需要予測(発電計画)に対して、実際の需要量・供給量に過不足が発生すること
  • ※2 ピークシフト:電力を使用するピーク時間帯の電力消費を抑え、他の時間帯に移行すること
  • ※3 ピークカット:電力を使用するピークの時間帯の電力消費量を抑えること
事業全体イメージ

事業スキーム

実施概要
  • 地産電力を優先的に供給
    対象施設と湘南電力で電気需給契約を締結し、小田原産・神奈川産の地産電力を優先的に供給します。

    • 対象施設:小田原市立小学校、中学校および幼稚園42施設
    • 切替日:2017年10月から随時
  • 太陽光発電設備・蓄電池の導入
    市立小学校7施設に、ほうとくエネルギーが太陽光発電設備と蓄電池を設置します。太陽光発電設備の発電電力は、自家消費に活用され余剰分は地産地消に活用されます。

    • 対象施設:小田原市立小学校7施設 ※上記42施設に含む
      (足柄小学校、芦子小学校、久野小学校、千代小学校、曽我小学校、東富水小学校、下中小学校)
    • 設置時期:2017年12月を目途に設置予定
    • 導入設備:太陽光発電設備 総出力10kW
      蓄電池 総蓄電容量10kWh
  • 蓄電池を活用したエネルギーマネジメントの実施
    エナリスが、対象7施設に設置した蓄電池を遠隔群制御し、エネルギーの地域自給に資するエネルギーマネジメントを行います。

    • 対象施設:2と同じ
    • 実施開始日:2017年12月から随時

モニター画面
充放電を含む「見える化サービス」のイメージ

事業期間

平成29年7月6日~平成40年3月31日

※湘南電力およびエナリスは、神奈川県と「電力の地産地消推進事業の取組に関する協定書」を締結しています。