北海道電力および九州電力と今夏の電力需要抑制に関する委託契約を締結
2015年07月01日~ 今夏の電力需給の安定供給確保に協力 ~
株式会社エナリス(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:村上憲郎、以下、「エナリス」)は、今夏の電力の安定供給確保に向けた対策として北海道電力株式会社(本店:北海道札幌市中央区 代表取締役社長:真弓明彦、以下「北海道電力」)と九州電力株式会社(本店:福岡県福岡市中央区 代表取締役社長:瓜生道明、以下「九州電力」)が実施する電力需要抑制(負荷調整)の委託業務について、各電力会社と契約を締結いたしました。
本委託業務は、電力の需給ひっ迫が予想される場合に北海道電力あるいは九州電力が発令する節電要請に応じ、各電力会社管内の当社の高圧契約のお客様を対象として、負荷調整の依頼と電力需要抑制状況の監視を実施するものです。負荷調整の実績については、当社から各電力会社に報告を行い、実績に応じてお客様に報酬が支払われます。契約期間は、平成27年7月~9月の3か月間です。
エナリスは、エネルギー情報業の先駆者として、震災以降に電力の需給ひっ迫が顕在化したことをきっかけに政府で議論されている電力システム改革を見据え、ディマンドリスポンス(※1)事業及びネガワット(※2)取引市場創設に向けて積極的に取り組んでまいりました。本委託業務を通じて、ディマンドリスポンス事業・ネガワット取引の商用化に向けた知見を構築し、将来的にエネルギーの効率的利用につながり、かつ需要家のメリットとなるサービスを標準的に提供することを目指してまいります。
(※1)ネガワット取引とは、電力不足が想定される場合に、電力会社の求めに応じ て、需要家が電力使用を控え、その削減量(=ネガワット)を電力会社が買い取る 制度のこと。
(※2)ディマンドリスポンス(DR)とは、エネルギーの供給状況に応じて、需要側が消費パターンを変化させることで、電力の需給バランスをとること。
【事業スキーム】
■エナリスについて
エナリスは、「エネルギー情報業」を営む会社です。「エネルギー情報業」とは、電力が流通するプロセスにおいて偏在するエネルギー情報を管理、提供することで、これまでエネルギーを自由に取引できなかった需要家が最適な電源や電力会社の選択を可能にする事業です。エナリスはその先駆者として、新電力の需給管理代行業務などを通じて培った需要予測や気象予報士による発電予測など、エネルギーの流通情報に関する独自の技術と経験を持っています。すでに当社が管理する電力規模は約200万kWに達しています。エナリスは、再生可能エネルギー電源の増加、蓄電池の普及とエネルギーマネジメントシステムの構築により、これまでの電力流通の仕組みを変え、あらたなエネルギーインフラを創ることを目指しています。電力システム改革の将来を見据え、今後もさまざまな取り組みを進めてまいります。